ソフトボールの練習は、できることなら複数人で行いたいところですが、どうしてもそれが叶わないときもありますよね。
また、チームでの練習時間以外でも1人で練習して上手くなりたいという選手は多くいます。
ここでは一人で行うことができ、場所をあまりとらないソフトボールの基礎が身につく練習法をご紹介しますので、ぜひ一人で行う練習法として取り入れてください。
一人で出来る!投げる練習
ボールを真上に投げる練習
普段守備でボールを投げる方の手にボールを持ち、肘を顔の高さまで上げて体感を意識してまっすぐ立ち、手首に余計な力を入れずにボールを真上に向かって、手首のスナップを効かせて投げます。
この時、指先の力を均等に入れることが上手く綺麗な縦回転をかけて投げるポイントです。
落ちてきたボールをキャッチして、これを繰り返します。
この練習で、ボールを投げる時の指先の感覚と、スナップの効かせ方を練習することが出来、ボールに綺麗な縦回転がかけられるようになってきます。
最初は難しいですが、慣れてくるとより高く、まっすぐボールを上げることができるようになってきます。
ボールを素早く持ち変える練習
片手にボールを持って立ち、軽くボールを投げ、グローブをつける方の手でボールを握ります。
または、ボールを地面に置いて、グローブをつける方の手でボールを捕ります。
ボールを捕ったら、すぐに反対の手にボールを持ち変え、これを繰り返します。
この練習で、キャッチしたボールを素早く持ち変え、送球の体勢に入るのをスムーズに行うことを身に付けていくことができます。
慣れてきたら、より実践に近づけるため、グローブをはめて行いましょう。
一人で出来る!捕る練習
ゴロキャッチ
グローブをはめ、ボールを反対の手に持って守備の構えをしてから、自分の後方に向かってボールを転がします。
素早くボールの後ろ側に回り込んで、ボールをキャッチします。
この時、実践の守備と同じように丁寧にキャッチし、すぐに送球のフォームに入るというところまでを練習しておくと、より効果的です。
転がっていくボールを追いかけながら後ろ向きにキャッチしに行くのではなく、ボールに素早く反応し、回り込んで前に出ながらボールを捕ることができるように練習を重ねましょう。
この練習をすることで、反応の早さを高め、機敏な動きを身につけます。
また、ゴロの苦手克服にも役立ちます。
フライキャッチ
グローブをはめておき、反対の手でボールをほぼ真上に向かって投げます。
ボールを投げたらすぐにボールの落下点を見極めて、落下点に入ってから顔の前にグローブを掲げて構えます。
捕球の瞬間は脇をしめて顎を引き。ボールがグローブに入ったらもう片方の手はグローブに添えるよう、丁寧な捕球を心がけましょう。
この練習をすることで、基本的なフライキャッチの仕方を身に付けることが出来ます。
また、フライが苦手でバンザイしてしまう…といった選手の苦手克服にも有効です。
一人で出来る!打つ練習
グリップを持つ手を上下逆にして素振りをする
まず、右打ちの選手の場合、右手を下。左手を上にして、左打ちの選手の場合、左手を下、右手を上にしてバットのグリップを握り、構えます。
肩の力を抜き、前脇をしっかり締めてバットを振り、これを繰り返します。
グリップを持つ手を反対にしてバットを振るというのは実践ではありえないことですが、違和感のあるこの状態でバットを振るためには、しっかり脇をしめていなければいけないので、この練習では、脇を締めてバットを振るという感覚をはっきりと身に付けることができます。
バットを腰に当てて左右に回す
両足を肩幅くらいに開いて立ち、バットを腰に当てて持ちます。
左に回すと右足のかかとが上がり、右に回すと左足のかかとが上がるように、下半身を左右に回転させ、これを繰り返します。
慣れてきたら、バットを肩の後ろに乗せて立ち、腰に当てて左右に回す時と同じように、下半身を左右に回転させましょう。
腰にバットを当てて左右に回転させる時よりも重心が上にいくため、ぶれやすくなるので、回転軸がズレてしまわないように意識しながら行いましょう。
この練習をすることで、下半身の使い方を身に付けることができます。
まとめ
ソフトボールの練習には複数人いるからこそ出来るメニューが多くありますが、一人で行う練習だからこそできる『基礎』を固める練習も実はとても多いのです。
最初は感覚が掴めなかったり、なかなか効果が分からないことから挫折しそうになることもあるかもしれませんが、続けることが大切です。
そして、固めた基礎が、必ずその選手をワンランク上の選手へと導いてくれます。
ぜひ、ここでご紹介した練習法を取り入れてみてください。