ソフトボールのバッティングで、よく
「ボールをよく見ろ!」
と指導者が選手に対して注意しているのを耳にしたり、自身のチームの選手に対してもボールをよく見るように(目線を逸らさないように)教えている指導者は多いと思いますが、
「ボールをよく見ろ!」
と言われても、
「見ているんだけどなぁ…」
というのが選手の本音だったりします。
ここでは、ボールをよく見る=ボールから目線を逸らさないということが具体的にどういうことなのか、また、それを選手たちに指導していくためにどのような練習法が有効なのかをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
そもそも「ボールをよく見る」ってどういうこと?
ボールをよく見ろ、ボールから目線を逸らすなというのは、選手からすると疑問に思ってしまうことも多い指示です。
ですので、まずは、そもそもボールをよく見るとはどういうことなのか、というのを確認しておきましょう。
ボールをよく見るとは、目線が逸れてしまわないように頭を動かさないこと…?
ではなく
『ピッチャーの投げた球をバットに当たる瞬間までよく見る』
ということです。
どの選手も、ボールはきちんと見ています。
ですから、注意した時に見ているのになぁ…と疑問に思ってしまうのもおかしいことではないんです。
ピッチャーが投げるまではボールを見ているけれど、バットを振りだした瞬間にボールから目を離してしまうという選手は多く、指導者もそのことを注意していると思いますので、まずは指導者側が
「最後(バットにボールが当たるところ)までしっかりボールを見るように」
ということを選手に伝わるように指導していく必要があります。
ネットうちやトスバッティングで練習する
次に、目線を逸らさないということを身に付けるためにできる練習法をご紹介します。
最も簡単なのは、ネット打ちやトスバッティングです。
ボールを最後までよく見る、の最後は、
『ボールがバットに当たる瞬間』
ですから、バットでボールをとらえる瞬間をしっかり見るクセをつけていく必要があります。
それを身に付けさせてくれるのがネット打ちやトスバッティングなのです。
毎日の練習メニューに必ず組み込んでいるというチームも多いメニューですが、ただやみくもに数をこなすのではなく、ボールをしっかり見る練習になるということを選手に伝えておくようにしましょう。
構えを修正する
構えに無駄な力が入ってしまっていたり、腰が曲がって前のめりになってしまっていたりすることが、スイングに入る瞬間に、目線が逸れてしまう原因であることが多くあります。
ソフトボールのバッティングの構えは選手によってさまざまですが、この構えを修正することで目線が逸れてしまうのを修正してあげることができるかもしれません。
そのために、バッティングの基本となる素振りを、ただやみくもに数をこなすのではなく、構えからフォロースルーまで、一連の流れをスムーズに行うことができるよう、実践を想定したスイングを普段の素振りから心がけるよう指導していきましょう。
まとめ
ソフトボールのバッティングで最後までボールを見る=目線を逸らさないということを身に付けることができれば、苦手だったコースもぐんと打ちやすくなり、選手の自身にも繋がっていきます。
まずは、指導者が『目線を逸らさない』ということがどういうことなのか、を選手が正しく理解した上で練習していけるよう、指導してあげることが大切です。