どのスポーツも共通かもしれませんが、練習は辛いものです。
自分を追い込み、諦めず練習をすることで技術が身についていくのです。
しかし、練習したからといって、必ず結果が出せるというわけではないのがスポーツの厳しい世界です。
練習をせずに試合で結果を出すというのは、カリスマ的なセンスを持ち合わせているごく稀な一部の人たちならできるかもしれません。
しかし、絶対に長続きはしないでしょう。
練習に勝る勝利への近道はないのです。
もちろん、指導する立場の人も練習を疎かにすることはできませんが、毎日の繰り返しのメニューや厳しい声掛けばかりでは選手も参ってしまいます。
でも、考え方一つで楽しいと感じることができるのではないでしょうか?
練習の端々でも「楽しい!」と思えるような意識付けのポイントを挙げてみました。
「楽しい」練習とは?選手自ら「考えて」いますか?
「楽しい」とは「ラク」という意味ではありません。
でも、ひたすら耐えるだけの練習では決して「楽しい」とは思えないはずです。
上のレベルにいけばいくほど、『何のためにこの練習をしていて、どのプレイにいい影響を与えるのか』を考えられるかどうかだけで、その練習で選手が身に付けるものがより良いものに変わってきます。
どんなにラクなメニューでも苦しいメニューでも必ずその練習をしている目的があります。
例えば直接関係のなさそうな「誰かが合図するまでグラウンド内を延々と走るメニュー」は「ただの体力トレーニング」と考えるのではなく、「延長試合になったときに、体力と集中力を持続させるためのトレーニング」と一つ具体的にとらえることで、やり終わった後に試合での選手自らの自信にもなりますし、どういう走りをするかなどの心構えも変わるはずです。
ある種のプラス思考のようにも見えますが、具体的に試合に直結してイメージをすることで練習の中で達成感を味わうことができます。
選手にそのような意識付けがない場合は指導者が何かきっかけを与えることも必要です。
そして、ただ与えられるだけの練習をこなしているような選手がいたら、どんな些細なことでも自分の技術や試合で結果を出すための練習なんだと目的意識を考えて、取り組みましょう。
それでも練習がつらい!飽きてしまった!そんな時は?
それでも毎日同じような繰り返しの練習だと、さすがに飽きてしまうこともありますよね。
そんな時は、遊びのような練習を取り入れるのも一つの手です。
違うスポーツをやってみるのも良いでしょう。
外だとサッカー、室内だとバスケットボールなど、どちらもスタミナのいるスポーツなのでかなりきつい運動量を確保できます。
雪国だと外で長靴を履いて積もった雪の中で鬼ごっこをするだけでも筋力トレーニングになります。
または自分の守っているポジション以外でノックを受けてみるのも、良いかもしれません。
本当の「楽しい」とは、目的をもって練習に取り組むことで、結果に繋がる練習がきちんとできていると実感できるときではないでしょうか。
試合は生もので、その時の様々な環境によって勝ち負けが決まりますが、練習は「考える」ことができれば絶対に自分を裏切らないからです。
勝ちたい!というのが前提にあるのであれば、『試合で勝つために練習をやっている!』その実感が持てる質の高い練習をまずは目指しましょう。